講義・院生生活

在学生・修了生の声

修了生の声(平成20年度)

香川大学ビジネススクールを修了され、社会でご活躍の方々に思い出と印象を語っていただきました。

伏見 賢治さん 4期生

梅枝 信利さん 4期生

安藤 健介さん  4期生

大橋 祐子さん  4期生

伏見賢治さん
4期生
学歴:香川大学経済学部経済学科
職歴: 香川県(主任)
プロジェクト研究テーマ:
『環境意識の改革による低炭素社会の構築に関する実証研究~四国のポテンシャルと意識調査を通じたビジネスの可能性~』
 

香川大学ビジネススクールでの特に印象的な授業・イベント・出来事などお教えください。
どの授業も個性的で印象に残っています。経験則に基づいた授業には説得力がありました。「四国経済事情」の授業などで、外部講師を招いて、各業界の「生の声」をうかがうことができたことも貴重な経験でした。
とりわけ、プロジェクト研究は印象的です。私は、民間企業にお勤めの方々と共同で研究しましたが、地域の方々へのアンケートや関係者へのインタビュー、先進地視察などは、四国という地域を客観的に見直すうえで、非常によい経験となりました。

香川大学ビジネススクールで学ばれたことが、実社会で役立ったことをお聞かせください。
スクールでは、年齢も職種も非常に幅広い方々が学ばれており、それだけ多様な意見に触れることができました。そのなかで、自分の視野を広げることができ、例えば、「業界が異なればロジックのスタンダードも異なるので、答えは必ずしもひとつとは限らない」といったことに気づきました。このことは、現在、仕事で様々な年齢や職種の方々と接するうえで、大変役立っております。
また、学生生活を通じて培われた人的ネットワークは、これから役立ってくるものと考えております。
入学を勧めてくださった、組織の上司には、今でも大変感謝しております。

在学生の方への期待とアドバイスがありましたらお教えください。
授業ごとのレポートの量も多く、仕事と家庭・育児などとの両立は本当に大変でしょうが、だからこそ得られるものも多いのです。些細なことかもしれませんが、大勢の人の前でプレゼンすることや、限られた時間内で書類をまとめるといったことに関して、まさに上達を実感されていることと存じます。
授業のなかでの議論では、どの意見が正しいのかということ以上に、他人と意見交換することによって、自分の考え方に偏りがあることを自覚することが大切だと思います。
今後、プレゼンやレポート作成といった「訓練」をさらに繰り返していくことによって、情報の収集・分析の能力や、発想力がますます磨かれることを期待しております。

どのような方に香川大学ビジネススクールへの入学を推薦されますか。
チャレンジ精神に富む方がこのスクールへの入学に向いていると思います。実社会では、なかなか失敗が許されないので、仕事をしているなかで自分の考えを試してみたくても、躊躇することがあるかもしれません。そんな時に、このスクールの授業で、自分の考えを提案して、学生の間で議論を交わすことで自分の考えを検証し、厚みを加えることができます。自分の考えを「試す」場として、このスクールは最適だと思います。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
当初、「大学院」の授業とは、アカデミックなものだという先入観を持っておりましたが、この「ビジネススクール」の授業は、ケーススタディを中心とした実務的なものであり、興味深く学ぶことができました。高度な知識や技術であれば、スクール以外の場でも得られる可能性があります。このスクールの授業は、どちらかといえば、高度な知識や技術を習得する場というよりは、情報交換の場と例えたほうが適切なのかもしれません。
少しでもこのスクールにご関心のある方は、まずはオープンスクールに参加されてみて、「ビジネススクール」の雰囲気を体感いただくことをお勧めします。


梅枝 信利さん
4期生
職歴: 四国電力㈱勤務 経営企画
プロジェクト研究のテーマ:
「インターネットを用いた地域産品販売の検証」
 

香川大学ビジネススクールでの特に印象的な授業・イベント・出来事などお教えください。
 1年生の時に全員で企画したシンポジウムです。地域活性化のために何が出来るか、掛け声だけに終わらない具体的な提案を夜な夜な議論し発表しました。結果はというと散々。招聘講師から酷評されました。しかし、私達はそこから発奮し、2年生の研究課題として打ち込み、卒業後の今でも当時のアイデア実現に向け活動を続けています。

香川大学ビジネススクールで学ばれたことが、実社会で役立ったことをお聞かせください。
 人の繋がりこそ成果を生み出す、という気づきです。入学当初は一人で考え発表することが多かったのですが、研究活動の過程で、メンバーと喧々諤々の議論をし、一人では到底導けなかったようなアイデアを次々と形にすることが出来ました。何よりそれが楽しい。この気づきのおかげで、仕事の進め方や組織への貢献の仕方が変わったように思います。

在学生の方への期待とアドバイスがありましたらお教えください。

 ビジネススクールでの縦糸横糸のネットワークを活かし地域を元気にすること。これが私の夢であり、後輩の皆さんへの期待です。同じ釜の飯を食うことで、単なる仲良しクラブではない繋がりを、更には一生涯のつきあいを、是非築いていただきたいと思います。 

どのような方に香川大学ビジネススクールへの入学を推薦されますか

諦めない方、実際に活動できる方へ入学をお薦めします。地域の活性化は、一朝一夕で解決策が見出せるものではありません。現状を批評すること、嘆くことは誰でも出来ます。ですが、そこで思考停止せず、自らの頭でどれだけ考え、実行するか。自戒の念もこめながら思うのですが、そうした情熱の持ち主にとって、ビジネススクールはきっと新たな知恵や仲間を見つける貴重な場となるに違いありません。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします

案ずるより産むが易しです。受験にあたって、仕事や家庭と両立できるだろうか、授業や課題をこなしていけるだろうか、会社に迷惑をかけないだろうか等々、いろいろ悩みは尽きないと思います。でも、何とかなるものです。寧ろ、思い立った今しか打ち込める時はないとの気概心を持って、是非一歩踏み出して頂きたいと思います。

その他のご意見コメント

何より、普段とは違うビジネススクールでのキャンパスライフを楽しんで下さい。
そして是非一緒に、私達の生きるこの地域を盛り上げていきましょう。

以 上


安藤 健介さん
四期生
職歴:有限会社パイプライン 代表取締役社長
プロジェクト研究のテーマ:
『さぬきの豚ちゃんビジネスプラン』
 

香川大学ビジネススクールでの特に印象的な授業・イベント・出来事などお教えください。
夏合宿(同級生との絆を深める機会・潜在能力の覚醒)

香川大学ビジネススクールで学ばれたことが、実社会で役立ったことをお聞かせください。
私のプロジェクト研究のテーマであった「さぬきの豚ちゃんビジネスプラン」は、当大学院で学んだ内容をベースに事業戦略を立てている。実社会で役立った事と言えば、変化の本質を見極め、それを行動に結びつけ、全力疾走しながらも考え学び軌道修正かけていくこと。そして時代の大きな変わり目を敏感に感じて新しい事に挑戦し「攻め」続ける事かと思う。実践での成果はhttp://www.yakibuta-p.com/でご確認下さい。

在学生の方への期待とアドバイスがありましたらお教えください。
何の為に香川大学ビジネススクールに入学したのかを常に意識して行動して下さい。
単にMBA学位を取得する事だけなら全く大変ではありません。楽勝です。
しかし、賭けるべき何かを見つけそれを最後まで貫き通す事をMBA学位とリンクするのであればそれは決して甘くはなく、とても厳しい道程です。私は自分自身でその道を切り拓き、私の「王道」にしていきます。皆さんも自分自身の「王道」を切り拓いて欲しいと思っております。

どのような方に香川大学ビジネススクールへの入学を推薦されますか
香川大学ビジネススクールとは、大きな希望と夢を抱えた人が集まり、実践し、この香川を照らすべく光り輝く唯一無二の絶対的な「存在」である超一流エースパイロットを養成する大学院です。決意・覚悟・信念を持った方々にお薦めします。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします
目的がMBA修了という学位が欲しいのであれば入学する意味はありません。時間の無駄です。海外のMBAに挑戦する事をお薦めします。ここは自分がどうなりたいか?を考え実践する場所です。

その他のご意見コメント
世の中の全ての物事が信じられないスピードで変化しているこの時代、百年に一度の
経済危機、混乱、不毛の時代といわれているこのような状況でも私はなんとなく歓迎
し、むしろ楽しんでいる。何故ならそんなカオスの中から新しい秩序やイノベーショ
ンが生まれる事を私は知っているからである。入学を志した私にはある決意があった。それは私がこれまでの人生経験において学んだ事であるが、「一流になりたければ、一流の中に身を置き、見てそして何かを感じ、行動しなければならない。」と言う事である。その環境を求め、門を叩いた。
このビジネススクールでは先生の方々はもちろん、仲間達や支援賛同してくれた諸先輩の方々…、人生において最高の出逢い、縁があった。
私に関わってくれている全ての人達に感謝しております。
当大学院が何かの意義を持つ事ができればと思う。
私がここいる理由とともに…。


大橋 祐子 さん
4期生
職歴:株式会社タダノ  企画管理部 人財開発グループ 勤務
プロジェクト研究のテーマ:
「組織力を高めるマネジメント手法の考案」
 

香川大学ビジネススクールでの特に印象的な授業・イベント・出来事などお教えください。
鮮烈だったのは、入学一週目に聞いた教授の言葉。「あなたの支払った授業料を取得単位数で割りなさい。あなた方は1コマ数万円を支払って“ここに居る”その価値を意識すべきだし、我々はその対価を意識して講義します」と言われたことが、ずっと頭に残っています。学生時代はそんなこと考えもしませんでした。ビジネススクールだからこその、学ぶことの意義や価値、それ程の真剣さで指導くださる教授の迫力を感じました。

香川大学ビジネススクールで学ばれたことが、実社会で役立ったことをお聞かせください。
一番の収穫は、自分自身を含めた「すべて」をマネジメントの視点で捉え直す感覚。座学だけでなく重ねる対話の中でこそ身につく要素があることも実感しました。もちろん個人ベースでの手法やスキル向上を目指す方も多いでしょうが、長期的視点で2年間を費やして自己分析をし、これからのビジネス人生に必要なマップ作りを、集中的、徹底的にやることも有益かもしれません。修学経験を温めながら、10年後、20年後、自分の納得できる自分と向かい合えるように。そう臨んでいきたいと思います。

在学生の方への期待とアドバイスがありましたらお教えください。
どのような方に香川大学ビジネススクールへの入学を推薦されますか
これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします

「人間は2種類いる。出来ない理由を並べたてる人と、出来る方法を考えて行動する人。」私に受験願書を出す決心をさせてくれた言葉だ。

オンナ32歳。環境に感謝し走れる限り走った。インターバルなど望みもしない10年。厳しく難しかったが、それこそが充実感。自分の存在を結果として表現する面白さも覚え始めた。スタートの10年には満足だ。でも、このまま次の10年を重ねて同じ満足感を得られるだろうか。今の経験や感覚を裏付けする何か、実務スキルのアップを超える何か、それを望む気持ちが自然と湧いてくる。でも自問だけではそれが何か見えてこない。
…“オンナ30代”の生き方。これまた難しい。軸足をどこに置くべきか?今しか出来ないことの見極め。自分の総合力はどの程度で、何を補うべきか。自分のキャリアをどう考える?目の前は広い選択肢と過ぎる時間。勉強がしたい。でも既に、家庭も、溢れるほどの仕事も抱えている。そんな時、ひどく胸に響いた。「出来ない理由を探すより、出来る方法を考えよう。」心がクリアになって願書に手を伸ばした。

案ずるより産むが易し。いや、ここでは“産むが楽し”。ビジネススクールは決して易しい所ではない。体力も精神力も想像以上に消耗する。が、ここで習得する知識やスキル、視点、何より厳しい毎日を共にする仲間の支えと繋がり。この価値がそれをはるかに超える。何かを求めていた私には全てが“楽し“だ。学びの場とは本来、与えられるものでなく自ら望むものだったのだと、議論と笑いが絶えない香川大学ビジネススクールで何度も感じ直している。

成長への想いはビジネススクールへの挑戦に向けるべき。世代やフィールドによって目的は違う。だから、自己認識を求める段階からでも良いのかもしれない。志高く、感度高く、貪欲に吸収しようとする集団に身を置き、人生に刺激を与えること自体が栄養剤だ。ここで自身へのマネジメントが始まる可能性もある。

望んでいるのに現実には進まないことは世の中多い。が、進んでいないのではない。きっと進めていないのだ。多忙さと自己成長は必ずしも一致しない。日々のボリュームに追われ前者の人間だった私。まずはそこが多くの人にとっても第一歩ではないだろうか。香川大学ビジネススクールは、産官学すべての人、自分を見つめ、自問し、走り続けている人にこそ有益な成長の場であり、心を解ける場であるのだと確信し、心から推奨したい。