講義・院生生活

在学生・修了生の声

修了生の声(平成23年度)

香川大学ビジネススクールを修了され、社会でご活躍の方々に思い出と印象を語っていただきました。

石川 昌宏さん 7期生

津村 昌宏さん 7期生

佐藤 元信さん 7期生

石川 昌宏さん
7期生
最終学歴:大阪大学法学部法律学科卒業
職歴:香川県
プロジェクト研究のテーマ:「地域福祉領域のコミュニティビジネスにおける成功要因と行政の役割について」
 

香川大学ビジネススクールを修了して得たものを教えてください。
2年間の学生生活を終えて、学ぶことの楽しさと学び続けることの重要さを実感しています。技術進歩や世情変化のスピードは早くなっていますが、一方で、歴史の風雪に耐えてきた理論や分析手法が存在します。このような実践的な知識を得たことはもとより、講義や議論の場において、様々な意見や考え方を見聞きすることの積み重ねによって、物事を考察する際の“モノサシ”を再構築することができたように思います。 また、2年間、苦楽を共にした同級生の方々、熱心に御指導をいただいた先生方との絆もかけがえのない財産です。

特に印象的だった授業・イベント・出来事などお教えください。
2年時のプロジェクト研究が非常に印象に残っています。研究においては、まず自分が何を明らかにしたいのかということを、徹底的に考えます。次に、それを明確にするためにどのような手法を用い、何を主張すべきかを追及します。 指導担当の教授方から、様々な助言をいただき、それを自分の中で消化しながら、時間をかけて研究を進めていく中で、多くの気づきがあり、あっという間に1年が経過しました。また、同じゼミ生の方々の発表からも多くのことを学びました。論文自体については反省点も多いのですが、ゼミの仲間とともに1年間をかけて論文を作り上げたことは、地域マネジメント研究科でしか得られない貴重な経験です。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
公共系とビジネス系の様々なカリキュラムの中から、自分に必要なスキルを身につけることが可能ですし、授業の内容も理論はもとより、実践的な講義内容が多く、四国の行政や経済界の第一線で活躍されている方々から、今ここでしか聞けない貴重な話を聞くことができる点も、当ビジネススクールならではの魅力です。あわせて、様々な業種の方や学部卒業の若い感性の方と、肩書きなしで真剣に議論や意見交換ができる点も、ここで学ぶことの大きな魅力です。異なる背景を持つ人たちとの交流を通じて、新たな気づきや刺激を得ることが多いと感じています。

仕事と学生生活をどのように両立しましたか。
仕事の繁忙期には、厳しいこともありますが、仕事と学生生活を両立させる時間管理法を身につけることも、ここで学んだ大きな成果であったと思います。タイムマネジメントも重要なスキルです。ただし、授業のある日は家族との時間もとれませんので、休日は極力、家族サービスを心掛けていました。子供を寝かしつけてからレポート課題をしようと思いつつ、子供と一緒に朝まで熟睡してしまうことも、しばしばでした。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
最初は、仕事と学生生活との両立等について不安を感じるかもしれませんが、タイムマネジメントを含めて、実際にこの環境に身を置いてみることで得られるものは非常に大きいと実感しています。また、授業はもとより、授業外での先生方や同窓生との交流の中で、自分の視野や思考の幅が広がることも間違いありません。同じ釜の飯を食う仲間とともに、知的で創造的な時間を過ごすことができますので、是非チャレンジしてみてください。

その他のご意見・コメント等 
私が大学生であった約15年前と比較すると、大学内のIT化や学習環境の快適性については、まさに隔世の感があります。学内であればどこからでも高速LANに接続可能で、講義もプレゼンテーションソフトによってビジュアライズされており、より深い理解を得ることができます。また、自分専用のメールアカウントが付与され、学内のパソコンやインターネットが自由に利用でき、自習室やPCルーム、図書館も充実しているなど、快適な学習環境が整っています。また、大学のスタッフの皆さんが、懇切丁寧にサポートしてくれ、論文の取り寄せやPCの貸し出しなど、大変お世話になりました。


津村 昌宏さん
7期生
学歴:慶應義塾大学経済学部卒業
職歴:婦人服小売業
プロジェクト研究のテーマ: 「地方における中小衣料品小売業の持続的成長戦略~S社の事例をもとに~」
 

香川大学ビジネススクールを修了して得たものを教えてください。
私は、地方都市でビジネスをするために必要なビジネススキルの向上を目的として、入学しました。この2年間は、学業と仕事を両立させるということに苦労しましたが、その結果として、当初の目的を含めた自分自身の成長に繋がったのではないかと思います。しかし、私が得た一番大きなものは、新しい仲間であると考えています。異業種の方と出会う機会はあっても、深く話し合ったり思いを語ったりする機会はそれほどありません。それが、この2年間にはぎっしり詰まっています。私は、香川大学ビジネススクールでかけがえのない多くの仲間を得ることができました。

特に印象的だった授業・イベント・出来事などお教えください。
学生生活の中で、特に印象的な事が2つありました。1つ目は「四国経済事情」の講義です。この講義は企業や公的機関などの外部講師によるもので、その殆どの方が四国の厳しい経済事情を指摘するとともに四国には世界でも有数の優れた技術力を持つ企業が多数存在していることを挙げ、四国の資源を非常に高く評価されていることが印象的でした。2つ目は「シンポジウム」です。準備期間が短い中でゼロから企画を考え、運営することは非常に大変で困難の連続でしたが、今となっては良い思い出となっています。シンポジウムを通じてさらに学生同士の親睦も深まったのではないかと思います。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
「人との出会い」が魅力であると感じています。学内の講師はもちろん、普段接する機会がないような経営者や公的機関の方にも講義を通じて出会うことができます。また学生の中には様々な業種の方がいて、考え方も業種によって特徴があり日々新しい発見をすることができます。国籍も年齢も業種も違う人たちが一つのテーマについて話し合うことができる場は多くありません。このような仲間と出会い、ともに学べることこそが一番の魅力であると思います。

仕事と学生生活をどのように両立しましたか。
自分のスケジュール管理を上手に行うことが重要です。仕事や講義、提出物などを含めて時間管理を徹底することで両立しました。突発的な対応や出張などがある場合は講義に出席することができませんでしたが、先生や仲間の助けを得て、ノートや配布物で授業内容を確認し、カバーすることができました。仕事と学業を両立させる経験をしたことで、さらに仕事も効率的に進めることができるようになったと感じています。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
ビジネススクールの講義は基本的にはビジネスの理論を学ぶものであり、それらを全て直接実務に反映できるものではありません。しかしながら企業のマネジメントは、まず理論があり、それに経験や感性そして思いをプラスすることだと私は考えています。その土台となる理論を固めることは必ず今後に活きてくると思います。またビジネススクールでは素晴らしい出会いがあります。人脈は大きな財産になります。入学前と後では得られたものは大きく違っているでしょう。迷っているならチャレンジすることをお勧めします。今以上のプラスアルファは必ず提供してくれる場であると思います。



佐藤 元信さん
7期生
学歴:龍谷大学経営学部経営学科
職歴:高等学校教諭(商業)
プロジェクト研究のテーマ:
「地域映画製作プロジェクトにおけるパートナーシップの実証分析‐パートナーシップの役割と組織行動意図の重要性‐」
 

香川大学ビジネススクールを卒業して得たものを教えてください。
「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない。」この言葉は、私にとって非常に大きな意味を持つ言葉である。現在高校で、商業科目を教えているが、日々自分の力不足・経験不足から生徒に本当に社会で必要となる力を身に付けさせることができているのか疑問であった。自分も学ぶことで、生徒に少しでも自分の学んだことが還元できればと考えた。自分も学び続けることが、自分や生徒を成長させることにつながっていた。ここでの学び、多くの出会い、経験・・・どれをとってみても普段の生活では得難い、大きなものを自分の中に形作ってくれた。これから自分が進むべき指針となるようなかけがえのない時間を得ることができた。

特に印象的だった授業・イベント・出来事などお教えください。
「商品システムマネジメント」や「マーケティングマネジメント」は、高校の授業でも取り上げる内容が含まれており、より現実感を伴い自分の知識とすることができた。より深く、専門的な知識を身につけたことで、自分の授業に幅ができたと思う。また、「産業クラスター論」や「組織行動論」では、今までにない新しい発見が多く、知的好奇心を大いに刺激された。頭を使って考えることが多く、フル回転させ、さまざまな考え方を絞り出した。脳に心地よい疲労感を感じる内容だった。シンポジウムというイベントでは、院生で一つの目標に向かって進んでいくその一体感のすばらしさを感じることができた。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
志が高く、向上心のある仲間と学習できる環境。講義においてグループで議論することも多く、そのたびに新しい発見がある。他の環境で生活している仲間の価値観や考え方を共有することで、自分という人間の幅を大きくしてもらっている。ともすれば、閉鎖された自分の職場環境だけの偏った考え方になりがちである。しかし、ここで意見交換や議論することで多様な価値観を知る事が出来る。反省すべきこともあり、改めて自分と向き合うこともできる。香川大学大学院地域マネジメント研究科でつながるこの仲間とのネットワークこそ最大の魅力である。

仕事と学生生活をどのように両立しましたか。
定時に終わる仕事ではなく、残念ながら講義に遅刻してしまうこともある。しかし、極力、開始時間に間に合うように仕事を切り上げるようにしている。自分のために時間を使うことは、年齢を重ねるたびに大切になってくる。大学院に入学する前に比べ、自分の時間を有効に、そして時間を大切に使うことができていると感じる。多忙ではあるが、自分の時間をきちんと作り出すことで、仕事とのメリハリをつけるようにしている。時間のやり繰りの中で充実感は増した。「無理だ。」と決めつけずに、行動を起こせば両立できるものだと感じている。

これから受験を考えられている方々にアドバイスをお願いします。
地域のことなど考えたこともなかった自分が、香川大学大学院地域マネジメント研究科において地域活性化について考えている。これは、高校での取り組みの一つが、地域マネジメント研究科の卒業生と繋がっていたことがきっかけである。何がきっかけで、どうなるかはわからない。しかし、人と人が繋がることが行動を起こすきっかけとなる。何か行動を起こしたいと考えている人は、行動を起こすその一歩を大切にしてもらいたい。人と人のつながりというものが、本当に大切だと感じている。志の高い多くの仲間との出会いがあるからこそ、自分や自分を取り巻く環境について多くのことを知り、考え行動することが出来る。多くの仲間と出会ってみてはいかがでしょうか。

その他のご意見・コメント等。
理論だけではない、実践的な内容を踏まえ自分たちに何ができ、どう行動を起こしていくべきかを常に考えることができる。学び続けていくことが、行動を起こすきっかけになっていく。多くの仲間と一緒に考え、行動できることが大きな喜びとなる。