講義・院生生活

在学生・修了生の声

修了生の声(平成24年度修了)

西山 正広さん  8期生

藤本 武司さん  8期生

新庄 征一郎さん 8期生

眞鍋 智子さん  8期生

堀 紘貴 さん   8期生

西山 正広さん
8期生
学歴:香川大学経済学部
職歴:香川県

 

特に印象的な授業やイベントを教えてください。

第一に印象深かったのが対面型のコンパクトなOA対応専用講義室です。小中高と同タイプの普通教室か広い階段教室しか経験がなかったので新鮮でした。 第二に、個人的にはなかなか行く機会がない馬路村での夏季合宿は有意義でした。同期の人達をよく知る機会にもなりました。 第三に、3講座ある四国経済事情の講義は、個人的には接する機会がほとんどない外部講師が次々に担当するオムニバス形式の講義でユニークかつ有益な科目です。レポートを通じて自分の意見を伝えることも可能です。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
毎年、30名前後の学生が入学しますが、実態は金融機関、医療機関、メーカー、コンサルタント会社、官公庁等の勤務者や個人経営者等々まさに異業種交流の場です。そして、公務員は企業の中身は分かりませんし、民間の方は行政、特に政策的なことには疎いのが実情ですが、お互いに不足している知識を補い合える場でもあります。また、年齢層も20代から私のように60代まで様々な年齢層からなり世代間交流の場でもありますが、特に、年配者にとっては実体験を未体験世代に伝える機会であるとともに、若い人達と席を同じくすることで随分と気力が若返ること請け合いです。

仕事と学生生活をどのように両立されてましたか。
欲張って履修科目を取り過ぎると負担になり結局は続かなくなるので、大学側も履修制限をしました。私の場合は定年退職後に高松で再就職をしましたが、毎日は勤務しない非常勤職場でもあり、必修科目は別としてなるべく勤務日の夜にある講義を選択し、登校日は基本的に週3日にしてました。もちろん、学生間での打ち合わせやレポート作業等で臨時に登校することもありますが、無理をしないで「選択と集中」に徹することが大切であると実感しました。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
実学という言葉があります。実際に社会で役に立つ学問のことをさしています。社会人コースの特色は正に実学を学ぶ場であるともいえるでしょう。従って、研究者を目指す場合は昼間部の大学院を目指すべきでしょうが、職業人としてのレベルアップを目指したい方はぜひチャレンジしてください。 また、自己啓発が目的の場合は市民講座や独学でも可能ですが、仕事に追われるとどうしても勉強は先送りになります。しかし、2年間で必要単位を取得し、修士課程修了という具体的なゴールがあると授業料を無駄にはしたくないしやらなければ、という気力が湧いてくるものです。

その他のご意見・コメント等
40年前の経済学部はマクロ経済学が中心で、汎用コンピューターによる計量経済学や数理経済学は萌芽期でしたが、今やパソコンを駆使したミクロ経済学の時代です。私のような昔の学生にとって、最新の学問に触れることは生涯学習としても意義あることだと思います。

藤本 武司さん
8期生
学歴:大阪大学大学院基礎工学研究科
職歴:四国電力株式会社

 

特に印象的な授業やイベントを教えてください。
瀬戸内の島の活性化をテーマにしたシンポジウムの開催が印象に残っています。テーマ選定から始まり、企画立案や広報、協力者との調整等、同期全員で夜遅くまで議論を重ねた結果、多くの方々に来場いただき、成功させることができたことは、感動的であり、思い出深いものとなりました。  また調査の過程で「24島訪問プロジェクト」と題し、香川県内の全有人島を訪問し、島の実情を目の当たりにしたことで、真の地域活性化とは何か考えるきっかけとなりました。私の中で、この問いに対する答えは見つかっていませんが、今回の貴重な経験が、以後の学生生活・日常生活の中にも生きています。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
時間をやり繰りしながら通う社会人学生の比率が高く、みな「学んだことを企業(や行政)に持ち帰り、どう活かすか」と明確な目的意識・高いモチベーションを持っていることが第一の魅力ではないでしょうか。年齢構成もばらばらですが、互いに刺激を与え合える良き仲間ばかりです。また、少人数の講義が多いことから、プレゼンテーションやディスカッションの機会にしっかり個人の意見を主張できることも魅力のひとつかと思います。

仕事と学生生活をどのように両立されましたか。
仕事の都合上、毎日通学することが難しい状況でしたので、平日の履修科目を厳選し、また土曜日を最大限活用することで両立を図りました。また、深夜まで課題に取り組むこともしばしばあり、当初は慢性的な疲れで苦労しましたが、次第に効率的・計画的にこなせるようになり、自分自身も成長できたのではないかと感じています。 ただ、私が自由に大学で勉強できるのは、職場のみなさんと家族のおかげであり、心から感謝しています。

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
地域を元気にしたい方、企業経営に関心のある方、リーダーシップ能力を向上させたい方等、現在の自分の殻を破って成長を遂げたい方に、地域マネジメント研究科はお奨めです。都会や海外のビジネススクールとは雰囲気が異なるかもしれませんが、地方で生活していても十分に学ぶことができます。仕事や家庭との両立ができるだろうかと不安になる方も多いかもしれませんが、何とかなるもの(なんとかするもの)です。諺「思い立ったが吉日」のように、まずはチャレンジしてみませんか。

 


新庄 征一郎さん
8期生
学歴:香川大学商業短期大学部
職歴:南海プライウッド株式会社
 

特に印象的な授業やイベントを教えてください。
「組織行動論」は、自分とは全く異なった意見や考え方を持つ人の存在が、いかに大切であるかを、驚くほど理解させられた授業でした。このことは自分でも普段から意識していたつもりだったのですが、そもそもの認識を理解していなかった為、授業後の反省と価値観の変化は、今も大変役立っております。 また、1年時の最大のイベントでもある「シンポジウム」は、授業と仕事の合間を縫っての活動であり、非常に大変でしたが、大成功に終わり感無量でした。 ビジネス以外でここまで長期に渡り、真剣に仲間たちと取り組むといった体験は、もう2度と経験することはないかもしれません。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
実践に重点を置くカリキュラムと授業内容、積極性を重視する授業展開は、自身を再認識する場でもあり、スキル向上の場でもあります。 また、どの先生方も共通して学生の自主性を尊重した上で、授業を実施して頂いており、熱意はもちろん、理解しやすい工夫と雰囲気作りには妥協がありません。このような環境下の元で過ごす学生生活によって育まれた、仲間との親睦と交流関係は、一生涯続いていくものと確信します。このことが最大の魅力であると同時に最高の財産であると考えます。

仕事と学生生活をどのように両立されましたか。
もちろんスケジュールの管理は重要です。しかし、仕事や家庭を含め、予定通り進まないことも多々あるのが現実です。やはり、職場の方々や家族の協力と理解、応援が必要であると思います。その感謝の意を常に意識した姿勢と取り組みこそが、効率化とメリハリを考える源となり、更に両立を可能にするものと考えます。またこの経験は、日頃の時間の使い方や人間関係を考え直す上で良いきっかけとなったことも事実です。ただ、どうしても繁忙期やトラブルなどの際、授業後に再度、会社に戻るといった事態は、泣きが入りましたが・・

これから受験を考えている方々にアドバイスをお願いします。
ここは、幅広い年齢層はもちろん、様々な職歴や立場の人達が、全く同じ立場で互いに仲間として学べる環境です。自らの職種や交友関係だけでは、決して築くことができない、出会いと体験、発見が必ずあります。あわせて、先生方はその価値を最も尊重していただける存在でもあります。 アカデミックなイメージとスキルだけに偏らない環境で、自身の将来における真の価値を目指してみてはいかがでしょうか。

その他のご意見・コメントなど。
以上は、正直にありのままに、書かして頂きました。あと1年間ある身で大変恐縮ですが、私の場合、学生生活がイメージと違う、授業が苦痛だ、価値や意義が見出せない、それが現実ならば、正直、挫折してしまうタイプです。宿題は少々大変ですが、授業は楽しいし、志の高い良き仲間にも恵まれ充実しています。本当に入学してよかったと思います。

眞鍋 智子さん
8期生
学歴:筑波大学第三学群国際関係学類
職歴:端岡厚生クリニック
 

特に印象的な授業やイベントを教えてください。
どの講義もイベントもそれぞれに印象的ですが、あえて挙げるとすれば、講義では「四国経済事情」、講義以外では「シンポジウム」です。「四国経済事情」は、四国の行政や企業のトップの方々のお話を、毎週聴く事ができ、また、質問をする事もできる特別な講義だと思います。「シンポジウム」は、様々な背景を持った人々が、学生という一律の立場で地域社会へ情報発信をする事ができる貴重な機会です。また、その企画、運営、実施のプロセスは、講義や理論だけでは身につかないマネジメントの実践の場でもあると思います。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
 私が特に感じるのは、様々な業種、役職、年齢の人が、「学生」というフラットな関係で交流できるところです。普段の生活では、これまでに築き上げてきた自分を象るものが、自分にも他人にも様々な影響を及ぼしていると思います。また、関わる人も限定されてくるのではないでしょうか。ここでは、そのような制限を越えた関係を築く事ができます。それぞれの経験の差異が、「学生」という一律の立場に置かれる事で、“制限”ではなく“個性”となっているように感じます。そこから生まれる関係性は、此処ならではの面白さだと思います。

仕事と学生生活をどのように両立されましたか。
これまでの生活の中に、学生生活という新たな時間を組み込まなければいけないので大変ですが、それが時間の使い方を見直すいい機会ともなっています。基本的には、生活の中の細切れの空いた時間に本を小分けして読んだりメモを取ったりしておいて、休日に総仕上げをしました。また、時間に追われる分、なるべく講義に集中しようという意識にも繋がっています。と言いながら、眠気と闘う日がないわけではないのですが。休息をきちんと取る事も大切だと思っています。後は、職場の方々にご理解をいただけるよう、日頃のコミュニケーションを大切にしました。

これから受験を考えられている方々にアドバイスをお願いします。
あまり堅苦しく考えず、とりあえず受験してみて下さい。私も、入学前までは大学院というと色々とハードルが高いイメージがありましたが、実際は皆で助け合いながら楽しく学んでいます。少しでも興味を持ったのであれば、まずは受験。迷いは入学してから改めて考えましょう。また、地域マネジメント研究科は「地域」に視点を置く特徴があります。これからは地域の力が問われる時代だと思います。そして四国は素晴らしい潜在力を持っている地域だという事を、ここでの学びの中で再認識しているところです。皆さんにも是非それを感じて欲しいと思っています。

堀 紘貴さん
8期生
学歴:香川大学農学部
職歴:学部卒入学
 

 

特に印象的な授業やイベントを教えてください。
地域マネジメント研究科に入学して最も印象に残っているイベントは、2011年12月4日に開催したシンポジウムです。実行委員会の副委員長として携わりましたが、とにかく大変でした。講義を受ける傍らで香川県内の島々を周り、他のメンバーの意見を集約、それを元にしたシナリオ、プレゼンづくりなどを手がけました。周りには、経験豊富で様々な職業に就いている社会人の方々がおられたので、色々な角度から意見や助言をいただき、これをシナリオやプレゼンという形でまとめたことは、私にとって貴重な財産になったと思います。

香川大学ビジネススクールの魅力を教えてください。
 学部生の時とは違い、幅広い年齢層で様々な職業に就いている方と一緒に机を並べて勉強ができることと、ディスカッションを行う講義が多いことだと思います。 年上の方が多いので気後れしてしまう時もありますし、「自分はこう思う」というしっかりとした考えを持つだけではなく、それをいかに上手く伝えるかということや、相手の意見を噛み砕いて理解することなどにも気を配らなければなりません。私はディスカッションに苦手意識を持っていたので、本格的に社会へ出て働く前によい準備運動ができたと感じています。

お仕事と学生生活をどのように両立されましたか。
私は仕事をしておりませんので、地マネの講義がある夜間までは空き時間となります。しかし、私は公務員志望でした日中は学外の公務員試験講座に通いましたし、かと言って講義の課題が軽くなるわけでもなったわけでもありませんので、自由な時間は激減しました。 そのため、今まで以上に時間の使い方に気を配るようになりました。長期的なスケジュールの管理はもちろんのこと、1日の中でも「日中は就活と公務員講座、夜間はレポート」と決めて、やるべきことを先にこなすようにしました。その一方で、遊びにも趣味にも没頭できる自由時間もつくりました。

これから受験を考えられている方々にアドバイスをお願いします。
私は理系の学部だったので、入試の際に経済などの今まで自分が専門的な学習をしていない分野についての問題が出題されるのではないかと不安になりながら、公開されている過去問題を参照して受験対策をしました。でも、そういった対策よりも、新聞やネットニュースを欠かさずチェックしていたことや、自分の研究分野のことをいかにわかりやすく伝えるか、ということを考えていたことの方が合格に繋がったのではないかと思っています。 学部生の方、ぜひ地マネに飛び込んできてみてください。きっと世界や視野が広がり、貴重な体験ができるでしょう。

その他のご意見・コメントなど。
地マネに入学して以来、他の場所では味わえないような充実した時間を過ごすことができていると思います。日々の講義だけではなく、香川県内の島々のことを徹底的に話し合ったシンポジウムや、ドコモサービス四国様でスマートフォンの販売促進策を考えて実行した実践型インターンシップなどなど、今までに体験できなかったことが目白押しでした。もちろん楽しい時だけではなく苦しい時もありましたが、だからこそここで得た出会いや経験は将来絶対に役立つと確信しています。