研究科長挨拶




 日本の経済と社会を建て直すため、地域の役割が注目されており、国をあげて地方創生の取組みが行われています。また、各地にある国立大学は地域社会における中心的役割が求められる時代になっており、香川大学も大学全体として地域貢献を進めています。香川大学大学院地域マネジメント研究科は、中国四国地方で唯一のMBAが取得できる経営系専門職大学院として発足し、国立大学としては、一橋大学、神戸大学、九州大学に次いで全国で4番目に、2004年に開校したビジネススクールです。大学基準協会による経営系専門職大学院の認証を受けており、要求される研究教育水準を満たしているという評価結果をいただいています。地域活性化に貢献する教育研究に焦点をあてた初めてのビジネススクールであり、そのことが他に類を見ない特徴となっています。
 今や、日本全体が地方を元気にする取組みを重視し、大学が地域を重視する土壌が整って来ていますが、本研究科の創設当時は、「国際化の時代に、なぜ地域なのか」「地方都市にそんなニーズがあるのか」と問われ、こうした地域に焦点をあてた試みを理解していただくことは容易ではありませんでした。しかし、心ある方々の支援を得て開校することができ、今年で14年目を迎えています。地域マネジメント研究科には、早くから地域活性化のための教育研究に取り組み、切り開いてきたパイオニアとしての自負があり、理解していただけた方々とともに立ち上げの困難を耐え抜いた強さがあります。そして、学生と教員が共に培ってきた経験の蓄積は本研究科の大きな財産となっています。今、本研究科の試みは多くの方に共鳴していただき、350名を超える修了生を輩出し、それぞれの現場でご活躍いただいております。この後の10年、地域活性化への取組みをさらに大きく実らせ、発展させなくてはなりません。地域マネジメント研究科は、10年余りの期間に取り組んで来た経験とネットワークを最大限に活かして、さらに地域に貢献して参ります。
 学生の多くは昼間に仕事をしながら熱心に学ぶ社会人です。最近は女性の割合が増えており、多様な視点で力を発揮しております。本研究科は、地域を元気にするという共通のミッションの下、民間企業だけでなく、自治体やNPOの方々も一緒に学ぶ場となっており、民間と公共をクロスした学習とネットワーク形成の貴重な場、組織の垣根を越えて本気で新規事業や地域を語り、深く交流できる「第二の青春」とも言える充実した生活を送ることができる場となっています。
 2年間のプログラムを修了すると、世界的に通用し、ビジネス界で重視される経営修士(専門職)、MBA(Master of Business Administration)の学位が授与されます。香川大学大学院地域マネジメント研究科で学び、地域のリーダーとして活躍していってください。

平成29年4月
香川大学大学院
地域マネジメント研究科長 原 真志